山の人々が店の周りに撒いてくれた琉球月見草。
一般にはヒルザキツキミソウと呼ばれますが、沖縄の荒れ地を淡い紅梅色に彩ってくれる花々を琉球の月見草と呼び、毎年この季節に花めく様を愛でます。
ヒルザキツキミソウはマツヨイグサの一種ですから、本来の月見草とはことなります。夕暮れまで寝ている怠惰な乙女と西洋で呼ばれるように、月見草は夕方から夜にかけて花を咲かせます。その月見草に似た可憐な花を宵待草と竹久夢二は詠い、沖縄に暮らす人々は琉球月見草と呼ぶ。呼び名は、自由で、気まぐれなもの。風情やユーモアある別名は、心を楽しませてくれます。
今はちょうど山原の青梅が出回る時期です。粒が大きめのものは梅酒に、小粒のものはカリカリ梅として漬けました。以前開いていた宿は閉じてしまいましたが、簡単に寝泊まりできる場所として一部屋を整えています。テントを張るスペースもあるので、手軽なキャンプも楽しむことができます。また琉球古民家のAirbnbで出会った人々や古くからの友人たち、いつものメンバー共々、塵時を忘れて過ごしたいものです。