いつも温かく見守ってくださり、本当にありがとうございます。
今日は、少し個人的なご報告があります。
普段は「新崎シェフ」として知ってくださっている方がほとんどだと思いますが、実は料理の仕事とは別に、デザインやWeb構築といった仕事も長く並行して続けてきました。
気づけば、かれこれ20年ほどになります。
このたび、そのデザイン・制作の仕事を完全に終えることにいたしました。
今後は、これまでのような形でご依頼をお受けすることはありません。
長く続けてきた仕事なので、自分の中でも一つの大きな区切りです。
これまでご依頼くださった皆さま、本当にありがとうございました。
おかげさまで、この20年の間に、本当にたくさんのものをつくらせていただきました。
なお、現在ご契約いただいている方については、これまで通り対応いたしますので、どうぞご安心ください。
新規のWebサイト構築等については、従来のような制作業務として広くお受けすることはありませんが、内容によってお力になれる場合もありますので、必要な際はお問い合わせください。
また、これからもお店を長く続けていくために、お客様と過ごしたい時間を残しながら、店のあり方や働き方そのものを見直してまいります。これに伴いまして、皆様のご期待に沿えない点につきまして深くお詫び申し上げます。
こういう決断に至ったのには、ここ数年のいくつかの変化があります。
料理をしながら、デザインやWeb制作の仕事をし、さらに新しい挑戦や開発も進める。
長い間それを当たり前のように続けてきましたが、何を残し、何に時間を使うのかを、きちんと選ぶ時期に来たのだと思います。
そしてもう一つ、大きな理由があります。
これからの人生で本当に成し遂げたいことが、以前よりはっきりしてきました。
最近の新崎が何をしているのかというと、今はAIを使ったアプリやサービスの開発が、料理と並ぶもう一つの大きな柱になっています。
人の悩みや判断、仕事や社会の現実問題にどう役立てられるのか。
そういうことを考えながら、実際に人が使えるものをつくり続けています。
これまで20年間培ってきたデザインやWebの経験も、料理人として人や素材や自然と向き合ってきた経験も、全部を使って、これから自分が本当につくりたいものをつくる段階に入った、という感覚です。
だからこそ、何かを新しく始めるだけではなく、長く続けてきた仕事の一つ一つを、きちんと終えることにしました。
いろいろなことをしていると、ときどき不思議な目で見られることがあります。
たとえば料理で、イタリアンが得意だと分かると、「では和食はどうなんだろう」と思われることがあります。デザインができると分かれば、「技術者としてはどうなんだろう」と見られることもあります。
でも、自分の中では、そんなふうに分けて考えたことはありません。
一つのことができるからといって、もう一つができなくなるわけではないからです。
料理も、デザインも、Webも、プログラムも、扱う技術としてはそれぞれ違います。けれど自分にとっては、ずっと「何かを理解し、考え、形にする」というひとつの仕事の延長線上にあるものです。そして、ひとつの分野で培った力が、思いがけない形で別の分野に活きてくることを、この20年で何度も経験してきました。
今回、デザイン・Web制作の仕事にひと区切りをつけるのも、その延長線上にある選択です。デザインをやめて別の人間になるわけではなく、これまで積み重ねてきたものは、これからもずっと自分の中に生き続けます。
もちろん、新崎は「新崎シェフ」が一番馴染みのある姿だと思います。
人に良いと書いて、食。なにげない日々に自分をどう役立てられるのか。
これからも料理や、その時間を楽しんでいただけたらと思っています。
ただ、お店や料理の形を変え、体調や働き方を見直し、そして自分がこれから成し遂げたいことが明確になってきた中で、仕事全体の形も大きく変わりました。その中の一つとして、料理とは別に20年ほど続けてきた「デザイン・Web制作」という仕事を終え、これからは「AIを使ったプロダクトをつくる」という仕事へ軸足を移します。
長くお付き合いくださっている皆さまには、この節目をきちんとお伝えしておきたいと思いました。
おそらく、「何をつくっているの?」「これから何をするの?」と、いろいろ聞かれると思います。
それについては、料理と同じように、言葉でたくさん説明するよりも、実際につくったものでお答えしていきたいと思っています。
料理も、新しいプロダクトも、自分にとっては「誰かの体験や価値になるものを、自分の手でつくる」という意味では、それほど離れたものではありません。
これからも料理人として。
そして、新しいものをつくる人間として。
自分にできることを、一つずつ形にしていきたいと思います。
これからも変わらず、どうぞよろしくお願いいたします。

